2023.05.15 更新

【もしもシリーズ第1弾】年収600万円、賃貸をずっと続けたら

マンションのベランダから見た風景

【もしもシリーズ】とは、これからの住まいについて悩んでいる方に向けてライフプランを簡単にシミュレーションした記事です。
第2弾「新築マンションを買うと将来どうなるの?」、第3弾「中古マンションを買ってリノベすると将来どうなるの?」はこちらから。

 

これから、ある1人の男性をモデルケースとして見ていきましょう。
わかりやすくするために、数字は単純化しています。

30歳 男性 サラリーマン 夫婦2人暮らし
現在 賃貸マンション
家賃 15万円/月 約66平米、世田谷区経堂徒歩10分
年収 600万円* (手取り年収約500万円)

*東京都の平均年収。
通常は30歳ならばもっと年収は低いと考えますが
計算の便宜上、定年退職の65歳まで平均化して
退職金まで含め年収600万円とします。

 

 

Advisor

元銀行員 アドバイザー 鰭沼悟

[監修]宅地建物取引士/元銀行員

鰭沼 悟

宅地建物取引士、不動産投資家歴15年、元銀行員。不動産仲介からリノベーション設計・施工をワンストップで提供する株式会社grooveagent(ゼロリノベ)代表取締役。

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール



\一級建築士監修のWEBセミナー開催中!/

 

今日のストーリーの主役は「チンタイくん」です。
このまま賃貸に住むべきか、家を購入するべきかで迷っています。

チンタイくんはこんな考え方の持ち主です。

▼終身雇用・年功序列は昭和の価値観。これからは変化の多い時代である
▼環境の変化に対応しづらい、大きなローンや家の所有はそもそもリスクだ
▼資産を持たずに身軽がいちばん!

そんな彼は、ずっと身軽でいたいからと今後も賃貸に住み続けることを決意しました!

それでは、チンタイくんのその後の生活におけるキャッシュフローをシミュレーションを交えてみていきましょう。

チンタイくんの手取り年収は約500万円。月々では約41.6万円の手取りがあります。
[年収(500万円)÷ 12ヶ月 = 月収(41.6万円)]

住居費は月15万円。
生活費(食費、光熱費、通信費、保険、雑費)は月15万円。
よって、月々の合計支出は月30万円です。
[支出=住居費+生活費]
けっして贅沢な暮らしぶりではありません。

月収から、支出を引くと、11.6万円。
堅実な彼は、なんとそのお金を全額、貯金にまわします。
つまり、毎月の貯金可能額は11.6万円となります。

[月収(41.6万円)- 支出(30万円)= 貯蓄額(11.6万円)]
さて、この生活を継続していった場合・・・

  • 1年後(31歳)の貯蓄額は140万円
  • 10年後(40歳)の貯蓄額は1,400万円
  • 35年後(65歳)の貯蓄額は4,900万円

そして、チンタイくんは、65歳でめでたく定年退職を迎えました。
退職後も生活費は同じ、月15万円。
住居費は、会社に通わなくても良いので郊外の割安なマンションに引越し、従来より5万円安い、月10万円に。
よって毎月の支出は25万円です。今後の経済情勢を考えて、年金は期待しません。

貯蓄を生活費と住居費に充てていくと、年間300万円(月25万円×12ヶ月)の支出となります。

[貯蓄額(4,900万円)÷ 支出(300万円)=16.333…]

他に収入はありませんので、貯蓄が尽きると生活もストップということになります。
つまり、チンタイくんは定年退職後約16年、生きることが出来るのです。

すなわち、81歳まで生きられる!

しかし、男性の平均寿命は現在81.49歳、女性は87.60歳と世界一(令和4年12月23日厚生労働省発表)。
チンタイくんも、まだまだ元気なはずです。

81歳からの生活費を考えると、チンタイくんの老後は「81歳までは安泰」とも言い切れないかもしれません。
これだけ質素で堅実な暮らしぶりをしながら、この現実はけっこうシビア。不安ですよね。

では、賃貸を続けなかった場合にはどうなるのか?他の選択肢についても見てみましょう。

第2章「新築マンションを買うと将来どうなるの?」、第3章「中古マンションを買ってリノベすると将来どうなるの?」もぜひお読みください。

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